昨年の中国での暴動があり現在の中国と日本の関係は現地ではどのようになっているのかと非常に関心がありジェトロ北京支店に訪問させていただきました。
日本の報道等では中国全土が反日で大変だと思っていましたが、実は北京でも日本大使館付近はデモがあったが、北京市内でも他のところは、デモは無く平穏だった。
また、中国メディアではデモのことは流されることはなかったが、インターネットで情報が流れた。
確かに日本量販店・日本車がやられたことは知っているが、という感じのジェトロ駐在人からの話にはびっくりした!
中国国内での自動車販売は20%前後だっのが、一桁代まで低下したが、現在では8割程度まで回復している。
ビジネスの日本人はほぼ回復しているが、観光客が極端に減っている。
理由は三つ!
一つ目は「大使館等のデモ」報道
二つ目は「PM2.5」報道
三つ目は「万里の長城での観光客の死亡事案」報道
トリプルパンチの状態で、今でも1〜2割程度しか回復していない。
報道で情報操作されていると感じた。報道は誇張していることが多々あるとは思っていても、テレビで見てしまうと中々頭から離れないのが現実の問題。
ガイドをしていた人も非常に厳しくて多くの同僚が転職したということを聞いた。
また、宮崎県が中国に香港事務所を立ち上げたが、大丈夫なのか?他県で海外事務所でうまくいっている事例があるのか?尋ねてみました。
ジェトロ駐在人からは、どこの県も苦労していのが実態!
中国からすると「一つの県」でPRしてもどこかわかないのが実態!
最低でも九州一体で取り組まないと、中々流通に乗らないのが実態!
また、精生品(牛肉・野菜・果物)は非常に厳しい!
加工品:消費期限が長いものでないと、流通に乗るのは厳しい!
宮崎が思っている牛肉は、BSE状の問題があり表向き無理!
ジェトロ駐在人からジェトロで作っている各商標品という本をもらい、宮崎県のところを見て他県のところを比較してショックだったのが、宮崎県の商標品の数の少なさ!
そして、多くの県が牛肉を掲げている!
おそらく「宮崎」だけPR・宣伝しても効果がどこまであるか心配になった!
宮崎の香港事務所大丈夫かな?
あと、安倍政権に成長戦略の一つの農業について聞いてみたところ、来年度に農産物海外輸出についての予算要求があり、ジェトロしても支援しろという指示は来ているものの、中々具体的な「農産品・加工品」がないのが実情という回答だった。
宮崎としては確かに一つの県でやりたいという気持ちは分かるが、もっと九州という単位で戦略的に行うべきではとか?
ただ行政は努力したが結果が出ず、公務員の自己満足に終わり、一番苦労している「農家」に還元できないということにならないように議会としても海外戦略は提言していきたい。
ジェトロ北京支店訪問!
2012年度 :
2013/08/26 (9:08 pm) by 丸山 裕次郎