北海道庁にいって、現在の和牛の現状を聞かせていただいた。
北海道でも仔牛価格の低迷により、厳しい状況にある。しかしその中でも、宮崎県より導入した安平・福桜・福乃国といった親牛から産まれた仔牛は3万から5万円程度高く取引をしている。
嬉しい反面、県内の保留対策がもっとしっかりしないと産地が奪われるのではと危機感を感じた。
(参考)繁殖雌牛ランキング
1位:鹿児島県(12万9千頭) 2位:宮崎県(9万8千頭) 3位:北海道(7万4千頭)

北海道が急速に和牛繁殖数が伸びている(H15:5万7千頭→H19:7万4千頭)のは、競走馬の低迷によることではあるが、出来るだけ牛舎等にコストを掛けていない。
仔牛が産まれる時以外は、下記の写真の様に放牧を中心。







宮崎では、高千穂町が山間地での耕作放棄地解消を目的で取り組んでいるが、このような放牧は地域住民の協力が必要かな・・・?
しかし本県でも仔牛価格の低迷や飼料高騰等を考慮し、何らかの、コスト削減を図る必要がある。


全農ETセンター(受精卵技術を活用して、国内における優良和牛素牛増産や優良和牛繁殖牛及び乳牛の後継牛確保・増産を目的に平成11年に北海道上士幌町に設置)を視察しました。







受精卵ということでどれくらいの受胎率かなと思っていたら、当センターの率は70%以上という極めて全国平均(50%)を大きく上回っていてびっくりした。
また、受精卵を活用して肥育した牛の上物率(A5・A4以上)がなんと92.7%というびっくりする数字・・・!
本県での取り組みは遅い感じがした。
また、センターの職員からETセンターを利用している農家で、これまで繁殖和牛をやっておらず、競走馬をこれまでやっていた農家では、これまで馬という何千万という取引だったといことで、馬のように牛を扱っているということで、ものすごい徹底した管理をやっているということで、その農家の牛への愛情はすごく、そのお陰で病気もしない素晴らしい仔牛ができ、高い値段で取引をされている・・・・!
何事も基本に忠実に行い、愛情を注げば素晴らしい結果が出るのだなーと改めて感じました。