ひむか塾の国政視察の第2講座として自民党内で作っている政治大学院長の古屋衆議院議員に講演してもらいました。


古屋圭司中央政治大学院長(岐阜県第5区 当選7回)
演題「日本国憲法の課題と論点」

自民党には綱領と党歌がある。ちなみに民主党には綱領も党歌も両方ともない。
自民党は政権を失って改めて2010年に新しい綱領を作成した。
その綱領に「自民党の政策の基本的考え」として
(1) 日本らしい日本の姿を示し、世界に貢献できる新憲法の制定を目指す
と明確に規定しており、自主憲法に向けた議論を週3回している。近時か憲法素案が提示出来る。
特に今年4月28日は講和条約締結60周年になり、日本が正式に独立した記念のとしになるので、それまでには出したい。
海外では戦後に憲法改正を多くしておる(アメリカ:7回、フランス:27回、イタリア:15回、韓国:9回、ドイツ:57回)
海外の憲法学者には、「人間が作ったものは最高のものはない。時代にあったように変化していい」「憲法にはある程度柔軟にならないと、国家は成長しない。憲法も成長しなければいけない」といっており、海外では時代の変化、成長にあわせ憲法改正している。
また、どの国の憲法にも非常事態:危機管理条項が入っているが、日本の憲法にはない!
有事法・国民保護法でも国民の義務条項はない。災害対策時における医師等における命令従事条項はあるが。
 そのためか、昨年発生した東日本大震災では政府が判断できず、未だに復興の兆しが見えない。
 日本で憲法改正を難しくしている要因として、憲法96条:憲法改正条項・改正発議は衆参両院それぞれ総議員の「3分の2以上の賛成」という高いハードルがある。
 まず、この憲法96条の改正を行い、憲法改正の議論が出来る環境体制を作っていきたい。具体的には「3分の2以上の賛成→過半数の賛成」
覚悟をもって、闘う政治家として活動をしていく。
非常に情熱のある話を聞くことができ大変参考になりました。