今年の2月から4月にかけ、子牛の異常産が増えたという声を聞き、地元の共済組合に行って、獣医師が確認した分だけでも2月は前年と比較し10頭以上大きく発生しているというデータを見せて頂きました。獣医師が確認しているのは、240日後の保険適用の実態であり240日前に流産した場合も数多く発生している可能性があり、異常産は氷山の一角だと思います。

生産性向上として県が掲げている一年一産を実現するためにも早急な対応が必要であると考えております。

また、これまでに無い新しいウイルスが化を媒体して、異常産が出ているのではと畜産農家から不安の声を聞きます。

獣医師から「台風と一緒にウイルスを運んできている可能性があり、今年の8月前後の時期に蚊により拡散が起こりえるので、何らかの対策を講じる必要がある」という話を伺いました。

是非、今年の夏に向け畜産農家・関係団体と連携し対応が必要だと思います。

そこで、県の子牛の異常産に対する認識と対応状況について農政水産部長にお伺いします。

(郡司農政水産部長答弁)

県内の牛飼養農場において、今年に入り、生まれた子牛が虚弱や体形異常を示す、いわゆる「異常産」の増加が確認しており、南九州の隣県においても同様の傾向があるとの情報を得ております。

本県が毎年実施しているウイルスの動向調査や異常が見られた子牛の検査結果から、これらの原因の一つとして、異常産を引き起こすといわれている「シャモンダウイルス」の関与が考えらるところであります。

このため、県といたましては、国や関係機関への情報提供や検査を継続するとともに、畜産農家にチラシを配布して、ウイルスを媒介する蚊などが生息しにくい環境整備の指導・啓発に努めているところであります。

議員のご指摘のとおり、家畜の生産性向上のためにも異常産の防止は重要な視点でありますので、他の病原性の高いウイルス性の異常産につきましても、ワクチン接種を推進するなど、引き続き、衛生指導に努めてまいります。