今年4月に宮崎大学医学部に行き、鮫島病院長と医師確保等について意見交換をさせてもらいました。

 病院長から研修医確保する為に様々なことに取り組んでいるが、県出身の学生の確保がもっと必要などの意見を頂きました。

 また、厚生常任委員会の県内調査で県立宮崎病院における研修医師確保について実際に研修医として働いている研修医師とも意見交換を行うことができました。

 宮崎大学医学部出身の研修医からは、それぞれ高校時代の地元での研修を基本に考えている。また、都市部の大きいな病院を考えている。との意見を伺いました。

 そこで、過去5年間において、本県の高校生が医学部医学科へ

合格している人数と、そのうち宮崎大学医学部医学科に合格している人数を教育長にお伺いします。

 

(四元教育長答弁)

 平成26年度入試から平成30年度入試において、全国の医学部医学科に合格した本県の高校生の延べ人数は、過年度卒業生も含めまして、平成26年度から、102名、107名、115名、126名、107名となっており、5年間の平均は約111名となっております。

 また、同じく宮崎大学医学部医学科に合格した人数は、38名、38名、37名、34名、31名となっておりま、5年間の平均は約36名となっております。

 

 先ほど教育長の答弁によりますと毎年、本県出身の医学部合格者は111人程度になっていることが分かりました。

 宮崎大学医学部に入学した学生は過去5年の平均では34人程度だと分かりました。県ではこれまで、県出身の宮崎大学医学部入学生を増やし、医師確保に繋げるために、地域枠制度を設けました。

 そこで、地域枠推薦入試、地域特別枠推薦入試の導入前と後の合格者数の傾向を教育長にお伺いします

 

(四元教育長答弁)

 地域枠推薦入試は平成18年度入試から、地域特別枠推薦入試は21年度入試から導入され、定員数の増加もあり比較が難しい面もございますが、制度導入前の平成14年度入試から平成17年度入試において、合格した本県の高校生の人数の平均は過年度卒業生も含めまして12名であります。

 一方制度導入後の平成18年度入試から30年度入試において、合格した人数は約34名であります。

 このように、制度導入前に比べ導入後の合格者数は約2.8倍に増加しております。

 

 地域枠制度を設けある一程の成果は見られたように見えますが、近年の宮崎大学医学部入学している学生は34人程度で留まっております。

 毎年111人程度医学部に合格しているのに、宮崎大学医学部に入学している医学生が少ないと感じております。

 本県出身者の宮崎大学医学部学生を一人でも多くなって欲しいと考えております。

 そこで、宮崎大学医学部医学科の進学希望者を増やすための県教育委員会の取り組みについて教育長にお伺いします。

 

(四元教育長答弁)

 宮崎大学医学部医学科への本県出身の進学者をことは、本県医療の充実を図るうえで、重要な取組であると考えております。

 先ほどご説明しましたとおり、平成18年度入試から地域枠推薦入試、加えて平成21年度入試からの地域特別枠推薦入試の導入をうけ、県といたしましては、制度の利用を促してまいりました。

 また、医学部医学科を志願する生徒の志を高めるため全県下の高校3年生対象の学習会におきまして、医学部等を目指すコースを開設したり、高校2年生対象の学習会の中で、宮崎大学医学部の教授による講義を実施したりしております。

 さらに、宮崎大学医学部との入試連絡協議会や情報交換会などを実施してまして、情報の共有を図っているところであります。

 今後とも、県内高校の医学部進学希望者が本県の医療に関心をもてるような環境づくりに努めて参りたいと考えております。

 

 宮崎大学医学部への進学希望者を増やす取り組みも重要ですが、どうしても宮崎大学では得られない臨床に憧れる学生がいるのも現実で、実際に70人程度が県外の医学部に進学していることが想定できます。

 県外の医学部進学しても宮崎県に戻り研修する研修医、研修を終え宮崎に戻り県内の病院に赴任する医師が一人でも多く確保するには、本県の研修病院の体制や県内の医療体制に対する情報提供を積極的に行うべきだと考えます。

 そこで、県外に進学した医学生や県外の医師にどのように情報提供しているかの福祉保健部長にお伺いします。

 

(川野福祉保健部長答弁)

 県では県外に進学した医学生に対し、宮崎で活躍する医師や病院を紹介する広報誌の配布や県内国保病院等での体験学習、臨床研修の案内など、情報提供を平成29年から行っているとこであります。

 県外にお住いの本県出身の医師や本県で勤務を希望する医師等(100人程度)に対して、広報誌や本県の医療機関の求人情報など、定期的に情報提供しております。

 今後とも県外に進学した医学生や県外の医師が、本県の地域医療について理解を深め、臨床研修、専門研修や転職などの段階で、宮崎に帰り、円滑に本県で勤務を開始できるよう、様々なアプローチを図って参りたいと考えております。