全国的な高齢化の為畜産農家の減少、本県で発生した口蹄疫により飼育頭数が減少し、子牛取引価格が高値で推移しております。
県として、生産性向上や生産頭数拡大の一環として1年1産に向けた取り組みを畜産農家や関係団体と取り組んでいますが、中々現状は改善していないと聞いております。
そこで、現状と今後の取り組みについて農政水産部長にお伺いします。
(郡司農政水産部長答弁)
平成27年の繁殖雌牛の分娩間隔につきましては、平均で417日となっており、生産性の向上は重要な課題であると認識しております。
このような状況を県畜産協会のデータから詳細に分析してみますと、365日以内、いわゆる1年1産を達成いる牛の割合は、全体の約4割である一方、平均より長い500日以上の割合が約1割を占めるなど、1年1産を達成している優秀な農家の取り組みを県全体に波及する必要があると考えております。
このため、県といたしましては、新たに策定するプランの中でも、引き続き、繁殖雌牛の分娩間隔の短縮を重点課題と位置づけ、①農家が繁殖成績を確認できるシステムの活用や②発情発生・分娩予測装置など、ICT技術の導入支援③普及センターや農業共済組合などの獣医師等が連携した農家研究会や巡回指導などを実施していくことにしております。
今後とも、農家や関係機関と一体になって、生産性向上にしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。