宮崎県は大消費地から遠隔地にあるということで、「物流」を確保していくことが、生命線!
近年のバス・トラック事故を受け、長距離運転規制が始まり、更に原油高騰により「トラック業界」や「カーフェリー」が窮地に陥っているということで、宮崎港から大阪南港までのカーフェリーに乗船し、実態調査を行ってきました。
宮崎カーフェリーから、原油高騰でコストが上がり平成22年から赤字決算が続き、今年度は非常に厳しい状況!
ちなみに平成10年を基準とすると平成24年度は4倍以上の燃料費(コスト)になっている!
平成10年の燃料費は約5億円だったのが平成23年では約22億円になっている。
原油高に伴う、燃料費調整費制度があり、トラック業界にお願いするが難しい状態。
その要因としては、トラック業界というより「荷主」が値上げに応じてくれない為に、中々成立しないのが現状!
確かに「荷主」が「安いトラック会社に頼むよ」と言われれば仕事が無くなるという状況!
デフレ経済が続いているので、物流コストが上がったので「商品」を上げる状況では無いのも理解できる。
宮崎のような遠隔地にとっては非常に不利な状態!
早くアベノミクスにより、景気が回復しデフレから脱却できればいいのだが!
また、宮崎への「帰り荷」が少ない為更に経営を圧迫してる状況!
更に、今使っている船舶が15年以上経っており、リプレースしたいということだが、リプレースするにも50億〜60億円かかるという。
近年に技術発達により省エネが期待できるが・・・
リプレースにあたり、近年の個室志向にも対応しなければいけない!
フェリーから降りて、マキタ運送に行き現在のトラック業界のことを聞いてきましたが、燃料高・長距離規制・帰りの少なさにで非常に厳しい!
カーフェーリーが無いとトラック業界はやっていけないのが現状!
その後、JA全農青果センター大阪センターを視察させてもらった。
物流という観点で、産地としての必須はという聞くと、当たりまだが「定時到着」と言われた。
「定時」に着くには生産者:荷主が遅くなると、物流業界(トラック・カーフェリー等)に迷惑をかけるだけでなく、量販店・消費者に信頼されれなくなる。
生産サイド:荷主サイドの協力が重要!
物流調査
2012年度 :
2013/02/10 (11:40 am) by 丸山 裕次郎