?本県は畜産王国ではありますが、とりわけ和牛子牛の生産者構成年齢を見てみると60歳以上の方が60%を軽く越えており、これまでの生産量を維持していく上で、高齢者対策と新たな担い手対策をどの様に考えているのか

(農政水産部長答弁)
 高齢者対策として、粗飼料の供給等を行うコントラクター組織や肉用牛ヘルパー組合の充実を図ると共に、キャトルセンターなど共同利用施設を活用した生産体制の整備を進めていきたい。
 担い手対策については、簡易牛舎などの施設整備や優良繁殖雌牛の導入助成などにより、中核的な農家の育成を図っていく


?宮崎牛とういう知的財産を維持していく為には、優良な雌牛の県内保留が重要だが、近年の状況は県外流出が大きく、5年・10年後の宮崎のブランドを考慮すると大変懸念している。
今後の優良雌仔牛の県内保留対策をどの様に考えているのか

(農政水産部長答弁)
 優れた雌仔牛の県内保留を進めることは、重要な課題と認識している。そこで地域肉用牛生産振興対策事業や家畜改良増殖対策事業などにより、県内保留に努めております。今後とも畜産関係者と一体となって、優良遺伝子資源の確保と有効活用を図って参りたい


?酪農家は糞尿を処理するための設備投資に加え、牛乳の消費低迷等により乳価低迷により非常に厳しい経営状況におかれている。酪農家の経営支援対策についてどの様に考えているのか

(農政水産部長答弁)
 酪農経営につきましては、牛乳消費の減少や乳価低迷等から厳しい状況にあると認識しております。乳価安定のためにも消費拡大が重要であり、生産団体とともに、「職場への県産牛乳宅配運動」等に取り組んでおります。
 また、夏場の生産拡大へ向けた技術指導強化や、和牛受精卵の活用による高い子牛生産を推進する等、酪農経営を支援して参りたい


?畜産を支えている獣医が現在、ペットブームで産業動物の獣医師になる傾向が減少しております。王国を維持して上で、産業動物の獣医師の確保は重要だと考えておりますが、今後の確保についてどの様に取り組まれるのか

(農政水産部長答弁)
 近年、犬、猫などの愛玩動物診療施設への獣医師の就業が増加しており、今後、牛、豚などの産業動物の獣医師の確保が困難になって行くことを懸念しております。このため、毎年、獣医系大学に出向き、本県への就職勧誘に努めております。県獣医師会、農業共済組合などの関係団体と連携しながら獣医師の確保に努めていきたい