環境省が中心になり、日本の国立公園を世界の旅行者が長期滞在したいと憧れるディスティネーションへ展開し、2020年までに訪日外国人の国立公園利用者を1,000万人という大きな目標をを掲げている、「国立公園満喫プロジェクト」に霧島錦江湾国立が選定されたことは非常に嬉しい。

そこで、県としてのこれまでの検討状況と今後の取り組みついて環境森林部長にお伺いします。

(答弁:大坪環境森林部長)

霧島錦江湾国立についきましては、9月に環境省や宮崎・鹿児島両県、関係市町等からなる地域協議会を立ち上げ、12月までに取組方針となる「ステップアッププログラム」を策定することになっております。

その中で、アクセスルートや重点的に取り組みを行う「ビューポイント」の設定などの計画内容について協議を重ねているところであり、本県でのビューポイントとして

1箇所目が「えびの高原から白鳥温泉にいたる地域」

2箇所目が「御池から高千穂峰にいたる地域」

3箇所目が「夷守台から生駒高原にいたる地域」

を考えており、このビューポイントを中心に施設整備やソフト対策などについて民間活力の導入も含め検討しているところであります。

今後は、このプログラムに基づいて、出来るものから順次具体化を図りながら、より多くの方々に当地域の魅力を満喫して頂けるよう取り組んでまいりたいと考えております。

 

(再質問1)

多くの訪日外国人が高千穂の峰を登山して頂き、神話の源流を体感して頂き宮崎の良さを理解して頂ける日が来るのを楽しみにしていますが、登山客が安全に登山するにも山頂の避難施設の再整備が必要だと考えるが見解を環境森林部長にお伺いします。

(答弁:大坪環境森林部長)

高千穂峰山頂の避難施設になっている山小屋は、昭和32年に改修されたもので、現在、高原町が所有し管理しているところでです。

建設から60年近くが経過し、かなり老朽化が進んでおりますので、高千穂峰の登山を楽しむ国内外の旅行者の安全確保等が図られるよう「ステップアッププログラム」にこの山小屋の改修等を盛り込む方向で検討しているところであります。

 

(再質問2)

今回の霧島錦江湾国立公園における満喫プロジェクトで、御池がビューポイントとなると思われますが、残念ながら御池周辺の自然遊歩道は数年前の災害で一部区間が通行止めになっております。

これまでも地元高原町から早急な改修の要望が届いていることと思いますが、一日も早い整備が必要だと思います。

そこで御池の整備について環境森林部長にお伺いします。

(答弁:大坪環境森林部長)

御池は豊かな自然と素晴らしい景観を備えておりますので、ビューポイントの一つとして位置付けたいと考えているところであります。

従来から県では、遊歩道や野鳥の森、湖畔のキャンプ場などを、国や関係市町と連携し整備を行ってきたところであります。

しかしながら、遊歩道につきましては、平成24年に大規模な崩壊が起き、現在、一周約3.6キロのうち900mが通行できなくなっております。

今後、御池の美しい自然を十分堪能していただけるように、整備の具体的内容について、国や関係市町と検討してまいりたいと考えております。