(質問)
農商工連携について私なりに地元の役場・JA・商工会そして福岡在住の方も入った農商工連携の研究会を立ち上げました。
福岡の方から全国の地方:田舎に行けば「山があって、川があって、水がきれいで、安全・安心な新鮮な農産物がたくさんあります」と聞くことが出来る。
また、その農産物等を活かし、農商工連携も同じく全国的に取り組んでいきたいという話もよく聞くことがあります。
農商工連携を取り組みにあたり、宮崎県の地域特性を活かし、消費者ニーズに対応することをやらないと、地域間競争に勝てない。
そこで、宮崎県には多くの農林水産物がありますが、宮崎県は他県に無い地域特性として、高原町にある神武天皇誕生の地や県内各地にある天孫降臨等の神話伝説が数々あり、神々の時代から引き継がれてきた聖地的な感じであり、非常に興味深いし、消費者ニーズでもある健康・美容といったスピリチュアル的要素につながるものを農商工連携で取り組んでいくことで他県との違いを出せるのでといった議論をしております。
また、近年特に健康志向が高まっており、赤米・黒米・麦・稗等の雑穀等の古代食に対し近年消費者が注目しております。
宮崎県には先ほど述べましたとおり、県内各地に神話に溢れた地なので、古代食にふさわしい県と言えるので、農商工連携により付加価値の高いブランド作りに取り組む県として適地ではとか、県として古代食産業に積極に取り組むことにより、食と農そして神話のコラボレーションによる観光振興にも大きな効果が期待できるのではといった議論をしております。
また、本県で本格的に古代食産業を取り組みに当たり総称できるブランドネームが必要ということで、宮崎県は昔から「日向の国」と言われており、神々の時代から食材を活かすというイメージとして「日向神代食」というブランド名を提案してもらいました。
私は、この「日向神代食」というのは本県のイメージを持たせ、食費者の安全安心そして健康・美容によいといったニーズを捉えた感じをもっていると思っております。
そこで、「日向神代食」のような地域特性を生かした取り組みや地域の連携が今後の県づくりにとって重要だと思うが、知事の所見を伺いたい。
(答弁)
東国原知事
 ご質問にありました「日向神代食」の取り組みは、本県の基幹産業である農林水産業と神話・伝説といった宮崎ならではの地域資源を活かそうというものであり、興味深く聞かせていただきました。
 少子高齢化の進展や地方分権の推進など、地方を巡る情勢が大きく変わろうとする中、これからの県づくりを進める上では、よそにない、その地域独自の特色や長所を伸ばしていくこと、そして、相互に連携して個性や活力のある地域づくり、産業づくりにチャレンジしていくことが重要だと考えております。
 従いまして、現在、策定中の新たな総合計画におきましても、このような観点から、地域特性を生かし、真に自立していくために、しっかりとしたビジョンを描いてまいりたいと考えております。