新燃岳が噴火した状況をマスコミが報道することにより、高原町は大変だから行かない方がいいのではという風況被害が生じ、ゴルフ利用客の減少、温泉・飲食店を訪れる客数の減少が起きてしまいました。

 小林市では、二千人以上が参加する予定だった、霧島山絶景マラソン大会が急遽中止になり、ホテル・飲食店のキャンセルがありました。

 このように農業だけでなく商業・観光業にも大きく被害が発生しました。

高原町においては冷え込んだ消費を喚起する目的で、町単独事業でプレミアム商品券を5500万円発行することにしております。

 小林市では実際に新燃岳の降灰により被害を受けた農家、商工業者への支援策を独自に検討しております。

 県は今回、硫黄山の白濁被害のみを考慮した、えびの市が発行する5億5千円のプレミアム商品券に対する助成を提案しています。

 えびの市が発行する予定のプレミアム商品券の発行額が5億5千万円ということですが、えびの市が口蹄疫から復興するために発行した1億2千万円余のプレミアム商品券発行額と比べ違和感を感じております。

 なんで、えびの市が発行する5億5千万円のプレミアム商品券に2500万円の貴重な税金を基に助成をするのか、小林市民・高原町民そして全ての県民に説明する責務が県にあると思います。

 そこで、今回えびの市が発行するプレミアム商品券にだけ助成する明確な理由を商工観光労働部長にお伺いします。

 

(井手商工観光労働部長答弁)

 霧島山の火山活動により、西諸県・北諸県地域を中心に様々な影響が出ており、現在「セーフティーネット保証」による金融の円滑化や特別相談窓口の設置を行っております。

 このため、被害を最小限に抑え、一日も早い地域経済の回復を図るため、高原町など影響が大きい地域を対象とした

「霧島山火山活動対策貸付の創設」や「霧島エリアへの誘客の促進」に加え、えびの市を対象に「長江川対策地域商業緊急支援事業」をお願いしております。

 長江川対策については、河川の白濁により米の作付けができないこと等により、農業資機材を扱う事業者等の売り上げが減少し、小売店・飲食店等に地域経済にも深刻な影響が生じていることから、緊急的に支援を行うこととしたところであります。

 県としましては、今後とも火山活動の推移やそれに伴う地域経済への影響を見極めながら、地元自治体と連携して、随時、効果的な支援策を検討してまりたいと考えております。

 

(要請)

今の答弁では、えびの市だけプレミアム商品券に助成するのか理解できません。

おそらく新燃岳の噴火による降灰被害に拡大すると、膨大な費用はかかるために長江川白濁に絞ったのだと思いますが、口蹄疫の時でさ、えびの市が発行したプレミアム商品券発行額が1億2千万円余だったのに、今回の5億5千万円のプレミアム商品券発行が適正な発行額のかを含め今後しっかり検証し、

今後の起こり得る災害に対しどう対応されるか県としての方針を出して頂くことを要請しておきます。

 また、今回の助成から除かれた、小林市・高原町にしっかり説明して頂くことを要請しておきます。